ブラック・スワン
2010年公開。原題Black Swan。
監督ダーレン・アロノフスキー。
脚本マーク・ヘイマン他。
出演ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー他。
バレエ『白鳥の湖』の主演に抜擢され、潔白な白鳥と官能的な黒鳥の二つを演じることになったバレリーナが、
プレッシャーにより徐々に精神が崩壊していく様を描いたサスペンス映画。
娘盛りのニナ(ナタリー・ポートマン)は、ニューヨークのある一流バレエ団に所属し、
バレリーナとして人生の全てをバレエに捧げる日々を送っている。
一緒に住む母親エリカ(バーバラ・ハーシー)は元バレリーナで、今では絵画を描く日々を送っているが、
自分が果たせなかったバレリーナとしての夢をニナに託すステージママとなっており、
彼女に対して過剰なほどの愛情を注いでいる。
ニナの所属するバレエ団は次の公演『白鳥の湖』の上演準備に入り、
バレエ団のフランス人の演出家トマ(ヴァンサン・カッセル)はこの演目のプリマ(主役)を選ぼうとしていた。
『白鳥の湖』の主役「白鳥の女王」は、純真で無垢な「白鳥」と、官能的で邪悪な「黒鳥」の二役を一人で踊るため、
相反する事柄を一人で表現する実力が必要である。
トマは年を取ったプリマバレリーナのベス(ウィノナ・ライダー)を白鳥の女王役には用いず、
新人のリリー(ミラ・クニス)やヴェロニカ(クセニア・ソロ)、そしてニナを候補者に挙げ、ニナにプリマとなる機会が巡って来る・・・。
第67回ヴェネツィア国際映画祭ではミラ・クニスがマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)を受賞した。
ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、主演女優賞(ドラマ部門)、助演女優賞、監督賞にノミネートされている。
その他にも多数の映画賞を受賞及びノミネートされている。
アカデミー賞ではナタリー・ポートマンが主演女優賞を受賞した。